回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

星組『こうもり』 『THE ENTERTAINER!』を観た。2

こうもり感想。みっちゃん。

 

 

☆ファルケ博士 as 北翔海莉

みっちゃんトップおめでとう...!何回でも言う!
ガイズの時はあわあわおめでとう!かっこいい!上手!!みたいな感じだったので今回噛みしめました。
ほんとにほんとにトップおめでとう。素敵なトップさん。
...というフラットな気持ちで見ようとしていたところに、主題歌の歌詞の一部「オレンジ」がみっちゃんによって発音される。
......蘭寿さん...!
オレンジの発音がなんか蘭寿さんぽかったんだ。分かる方にはきっと分かる。
オレンジとオランジュの間くらいの発音で、オからレへの弾みが強くてレンのところで空気を大きく含んでてジの音がそれこそフランス語っぽくスッ...ってなるやつ。
マニアック。
私が勝手にそう感じただけなんだけどなんかもうぐっときてしまって、色んなことが走馬灯のように思い出された。先日蘭寿さんが観劇した際のジョンソン先生(106)のアドリブなんかも、レポで読んだときは笑ったはずなのにうわああああってなってしまった。

そう、確かにみっちゃんの傍には蘭寿さんがいたんだ。
先輩と後輩だけど、姉妹みたいな空気が二人の間にはあった。
みっちゃんが蘭寿さんには甘えちゃう、っていうのを全開にするのが好きだったし、それを分かってて受け止める蘭寿さんが大好きだった。
そんな蘭寿さんは卒業し、みっちゃんも羽ばたいてゆくのだね。
ううう。
あれあれおかしいなあわたしとむみちにそんなこだわってた記憶ないはずなんだけど。

嗚呼蘭寿とむ。

嗚呼北翔海莉。

嗚呼とむみち。

蘭寿さんが卒業した時に私の宝塚は一度終わりましたがまたもう一度終わる感がする。
宝塚って、トップスターって、卒業って、代替わりって...そういうことなんだよなああああ。
などと冒頭から思う。これはまずい。まだお芝居だよ。

 

さてみっちゃんは歌が上手い。ほんとに上手い。その恩恵がしみじみ感じられた。
以前は、というか作品やナンバーによっては上手いなー、で終わっちゃうことがあったような気がするんだよね。
特にオリジナルだと歌うまさんに取ってつけたように歌が与えられて、いや上手いんだから良いんだけど全体で見るとなんか唐突じゃない?っていう歌が上手いがゆえに浮いちゃうパターン。
そこへ行くとこうもりはむしろみっちゃんの歌ありきの作品だから、あなたがいたから宝塚でこうもりが見られました!ありがとう!っていう感じ。
しかもあのどたばたコメディ芝居をしながらの歌。
ミュージカルの歌って、入りがコミカルでもしっとりした内容で終わることがあるし、その逆もある。
だから曲調や歌詞を気にして聞いたりするんだけど、みっちゃんが歌い始めると、それまでどんなに笑っててもその歌声だけで「おっロマンスの部分ですね?ああ今度は愉快な歌ですね?わかりました!」って心がすぐ準備を始める感じ。
みっちゃんはどんなにお化粧が迷走しても声からイケメン臭があふれ出ているからずるい。
一言発するだけでイケメン。好青年。ちょっと優男。
んでまたそんな人がする悪役がまたかっこよかったりするのよなー。

ファルケ博士がふうちゃん(妃海風)となんでくっついたのかはよく分かんなかったけど、
博士がイケメンでふうちゃんが美女だからじゃないかな!それだけで良い気がする!
ファルケ博士には私の好きなモテモテシーンもあったので嬉しい限り。
かわいいかわいいメイドちゃんたちにキャー♡ってされていた。
んでその内の一人のほっぺを撫でる博士。
あの男役がよくやる、右肩のあたりにいる子の右頬を右手で抱えるようにして撫でるあの仕草。
あれなんなの?誰が発明したの??大好き。
あれだけまとめたシーン集ほしい。
モテモテあるあるとしては両手でドヤァってやるのもあるけど私は片手で反対側の相手に見えないようにしてるのが好き。ジゴロ感。

助手たちとのシーンでは、リーダーでありながらもゆうちゃんさん(汝鳥伶)の隣でのびのびしてるのがみっちゃん!って感じで、谷先生ほんとすごいなって思いました。
助手たちはみっちゃんとたくさん絡めてよかったねえ。