雪組『ローマの休日』を観た。4
◇フランク・シモーニ/支局長 鳳翔 大
シモーニさんは人気俳優。だったかな?人気女優のあゆみちゃん(エヴァ・ガリアーノ 沙月 愛奈)とスクープされちゃう。
大ちゃんとあゆみちゃんのカップルいいわああああああああ。ゴージャス。
宙組公演『シャングリラ -水之城-』で大ちゃんとタラちゃん(愛花ちさき)のコンビを見たとき「ゴージャス!ハリウッドの人気カップルか!」ってなった思い出がありますが今回もそうだった。ゴージャス。
支局長さんはおっさん。おっさんといっても渋くて偉くてエロいおっさんでナンバーもあるのでおいしい。あ、いやエロいというのは中の人によるものだと思います。おひげつけてちょっと老け気味にするだけでなんかすごいエロい。大ちゃんのこういう立場の役いいなあ。
◇プロヴノ将軍 真那 春人
み ゆちゃんが心配でしょうがないおっさん。萌える。女性が「かわいい~」っていうポイントを突いてきてるおっさん。映画がどうだったか失念しましたがコミカルな役作りでかなり楽しかった。くそまじめな人がくそまじ めに生きてるのってほんっとおもしろいよね、っていう役。まなはる上手だなあああ。
ロマンスグレーでおひげもふさふさ。ちなみに同じく東京で同期がロマンスグレーの執事してますね?花組の誇る芸達者天真みちるさんね?
どちらも芝居巧者でしっかりと脇を固めてみせ、しかも男役度が高くおっさんをさせてもこんなにイケメンだなんて...92期素敵...!!!
◇警官/クラブの歌手 久城 あす
あすくん今回も活躍してたー♡クラブの歌手ではお歌を堪能。曲名忘れたけど英語でジャズのスタンダードじゃなかったかな。ずっと聞いていたいぐらいだけど十分ありがたいと思える長さだったような気がする。
警官もおいしいんだなこれが。ちぎと絡んでお芝居するのが上手でー。みゆちゃんを「我々がお連れします!」ってちぎの家まで送るとこ、おもしろいくだりだったから笑い通し。
でも今後は健全に女性を家まで送る役より危ない役が見てみたいなあ。あすくんセクシーなんだもの。
フィナーレの男役群舞ではセンター上手側だったかな?ずっと良いところにいるもんだからちぎのスポットにあすくんの表情が照らされててごちそうさまですうううううってなりました。上手なのに表情も踊る人で大好き。
お姉ちゃんのえりちゃん(藤咲えり)はダンスに苦手意識があったみたいだったけど、その分丁寧に踊る人で素敵だった。あすくんは比べるとダンスも器用な印象。でも何をしてても流してこなしちゃうっていう風には見えず、指先まで丁寧で大好きなんだー。
燕尾もすごくきれいだし、ジャケット着てオラオラしたり無造作に髪をかき上げたりするのもいつもセクシーでかっこいい。ショーの時は赤リップが似合ってお化粧がきれい。
はあ好き...!!!
最近好きな人に94期が多いことに気が付きました。組順で和海しょう、冴華りおな、久城あす、風馬翔......辞めちゃったけど月組の隼海惺。みんな研3くらいで認識してた。すごいなあ。
その他たまきちもいるしまおもいるし、娘役もかわいこちゃん芸達者さん揃い。いいわあ。
前にしぃちゃんとかけるくん、わたしの好きな94期はダンス中にキザったらしくニヤッ……とする、みたいなツイートしたけどりおなちゃんもそうだしあすくんも。そしてかなえちゃんも(゚Д゚)ミーマイで初舞台踏んだハッピーな期のはずなのにこのキザりようは何だろうか
— なぴ (@nap4bb) 2016年7月4日
最近星組の下級生を認識し始めたので漣レイラさんも。下級生といっても新公卒業してますが。
皆様これからもっともっと活躍してほしいなあ。楽しみ。
◇ダリオ 透真 かずき
りーしゃ!メインのお役はカフェのウェイター。黒エプロンが似合ってかっこいいいい。
りーしゃを認識したのはいつだったろう。ロミジュリの時だったかなあ。
ローマを観てきたんですけど「1幕ラストで、真ん中で黒髪で踊ってたらいらいみたいな人誰?!」と同行の雪担に聞いたら「雪組のらいらいこと朝風先輩です」と言われてアッてなったありがとうございました(同行の雪担は朝風先輩ファン)
— 21@ズトピ (@sing87932626) 2016年7月2日
このツイートを拝見して確かにらいらい(夕霧らい)は朝風パイセン(朝風れい)...それなら雪組のるな(冴月瑠那)はりーしゃだな...となんとなく思った。
初めて知ったときからずっとかっこいいと思ってきたんだけどるろ剣でのいじられっぷりを見るにだんだんかわいい人なんだと分かってきました。今回もとてもとてもかわいかったです。前髪パーマ最高。
カフェのウェイターっていう何でもなさそうな役でありながら絶対に観客の目を捕らえて離さない。あのイケメン誰!?!?!ってなる視線泥棒。
◇ポール 真地 佑果
背が大きいんだねー!インパクトのある絶対に忘れられない役。プログラムを必死にめくった人やお名前を必死にググった人が多いはず。私もその一人。おとぼけ役がキュートだった。こちらもアドリブがすごいことになっていきそう。
◇ジェラート売り 桜路 薫
あなたのことを記しておかなければならないと思い書き出しましたおーじ様!とにかく素敵だった!ジェラート売りの出番としてはほんの一瞬、かの有名なスペイン階段でアン王女がジェラートを食べるシーン。王女様にジェラートを売る幸運な男が彼。
そこで何やかやとアン王女に話しかけるのがアドリブらしく、アクトシアターでは中日よりマイク音量が大きくなっていた、というより中日ではマイクに入るかどうかでやっていたアドリブをアクトシアターで拾うようになったと聞いて...なにそれ素敵!!そんなこと知らずに見た7/1マチネがこちら。
おーじくんのジェラート屋たまらん!あれアドリブなの!?「天国からのお客さんは初めてだよ、今日は羽を置いてきたの?」ってイタリア人ーーー!!って口説き方してた。それにみゆちゃんが「ええ、羽は置いて歩いてきました。」って返しててww
— なぴ (@nap4bb) 2016年7月1日
ここのみゆちゃんがすとんと素直な返しだったのがまた良かったんだよね。「ええ、羽は置いて...」の言い方がもうナウオンだったら「............wwwwww」の嵐になりそうないかにもみゆちゃんで。咲妃みゆ節って感じで。これがなかったらおーじくんのセリフがアドリブだって私は分からなかったかもしれない。みゆちゃんとの掛け合いがきっと毎日楽しいんだろうなあ。
アドリブゼリフを言うときのおーじくんがとっても素敵だった。もう言葉と振る舞い方がイタリア人の街のジェラート屋!!って感じ!!!すごくすごく素敵で幕間に1番に調べました。そしてああ雪組は安泰だなあと思った。
少しどいちゃん(鶴美舞夕)を思わせるお化粧顔が良いなあ。今後がとても楽しみー。
雪組『ローマの休日』を観た。3
感想続き。翔ちゃんとかなとくん
◇アーヴィング・ラドビッチ 彩凪 翔
翔ちゃん...!翔ちゃん!ヒゲが...おヒゲがあんまり似合ってないよう...ヽ(;∇;)ノ
ヒゲがっていうより髪型とのバランスなのかなあ。それともお目目がキラキラすぎるのか。
お顔そのものは今回もすごくかわいい。なんにしろかわいいかっこいい。
なのになんだろうこの違和感。私が見慣れないだけかなあ。
今頭の中でいろいろシュミレーションしたら黒髪で太王四神記みたいなヒゲなら似合いそう。すごく似合いそう。
これまでおひげは一度もないのかな?見たことあるんじゃないかってぐらい私の頭の中ではしっくりきてる。
今回は髪色とのバランスなのかなあ。なんかこう惜しいというかもったいないというかヽ(;∇;)ノ
翔ちゃんならヒゲ付けてもっとかっこよくなれるでしょ!!って思っちゃう。ビジュアルのポテンシャルもっとあるでしょおおお!!!って。
などと思いつつ観劇。お役は思ってたよりおいしいようなそうでもないような。
でもちぎと組めるのはおいしいかな。隣にいてもどたばたどたばた過ぎていっちゃうけれども相棒は相棒だし。
それになんたって恋人役のあんりちゃん(星乃 あんり)との絡みがかわいいったら。かわいいというかあんりちゃんをほっぽって取材に行ったりしちゃうんだぜ。いくら儲け話とはいえよく出来るな。ぷりぷり怒るあんりちゃんとなだめる翔ちゃんのカップルプライスレス。
しかもしかもクラブのシーンではあんりちゃんをほっぽって別の女の子を両脇に置いたりしてる。あんなにかわいい彼女がいるのに何なの翔ちゃんたら。でも仕方ないねイケメンだから!!
ちぎと翔ちゃんて普段どういう雰囲気なのかよく知らないけれど、二人の絡みは私にとってはなんだか安心感がある。なんとなく上手くやれそー、って見える。見ててそれぞれの空気感が違和感なくしっくりくるというか。
次の『私立探偵ケイレブ・ハント』のポスターが出たけれども、こちらではどうかなあ。絡みあるかなあ。
ポスターが想像と全然違って爽やかでちょっと笑った。
意外と群像劇っぽかったりして。
そして今回は梅芸のみかなとくんと役替わりがあるんだよね。
梅芸の千秋楽は8/15かあ。長いなあ~純粋に期間だけで言ったら本公演の倍じゃないか。影響力の高い公演になるね。
かなとくんのアーヴィングはまた全然違った雰囲気なんだろうな~。マリオのあとだと物足りなく感じてしまうかもしれないけど、こういうお役が出来ると強い気がする。主人公の相棒で、特別じゃないどこかにいそうな人の役で、見せ場がすごくあるわけじゃないけど比重は大きい。っていう。
こう考えてみるとやっぱり翔ちゃんの存在感はいいなあ。ルパンの五右衛門がとてもぴったりだったんだけど役の大きさや求められる存在感は今回それに近いかも。
◇マリオ・デ・ラーニ 月城 かなと
麗しのかなとくん。
何と今回はテンション高いイタリア人。ベッラだのベリッシモだのアモーレだのうるさいったらないw
でもいいの麗しいから。
かなとくんていかにも「お顔がきれいなだけでお歌やダンスは大したことなくて3枚目役は滑っちゃうつまんないジェンヌなんでしょ?」って思わせるお顔してるよね。いやそうじゃないと神様おかしくない?って思うぐらいお顔も立ち姿もきれいだって話なんだけど。
あまりにきれいすぎて私のアンテナはいまいち引っかからないタイプなんですが、マリオさんお声も良いしテンションの振り切り度合いもすごいしで感動。すごいねえさすがタカラジェンヌ何でも出来る。
お姿も芸風も端正で涼やかで、いわゆる雪組さんのイメージそのままだなあ。
その上二次元なビジュアルも大得意ときてる。
るろ剣の客席降りで聞こえた「ひえぇぇ...」という悲鳴は忘れられない。
これからさらにさらに重要な戦力となっていくのだね。今回みたいにみゆちゃんを口説きまくったりどんどんしていくのだね。いいねいいね。
だいもんがいて咲ちゃんがいて色濃い先輩たちがいて...という中にはなるけれどもこういうパンチのある役をまたしてほしい。
ところで一年と少し前にかなとくんよりちょっと先輩で同じくえくぼの出る色白さんがテンション高いイタリア人を演じていた気がするんですが。
アクトシアターの客席で不思議な気持ちになったわ。デジャヴみたいな。
この時の愛ちゃんにも驚かされたなあ。
わたしはかなとくんを舞台で見ると絶対えりたん(壮一帆)を思い出すんですがえりたんファンの母には似てないと言われます。そんな母はかなとくんもすごく好き。
そういえばオフショットでは蘭寿さん思い出したことがある。ああ美人万歳。
雪組『ローマの休日』を観た。2
7/1マチネ感想。
◇ジョー・ブラッドレー 早霧 せいな
年齢不詳(笑)
いや映画だとグレゴリー・ペックがおじさんに見えるだけで役の年齢は若いんだったっけ。
若くてハンサムな、と形容されている瞬間があったので若いんだろうし、ちぎの容姿はそりゃあもう若くてハンサムなんだけど、なんだけど...声だったり喋りだったりがおじさんなのかなあ?幕開きは見ててルパンを思い出しました。
ちぎのお芝居好きで。いやお芝居を批評するような知識や経験を私は持ち合わせてないけど早霧せいながその役の人物として舞台の上にいる様を見るのが好き。
だから私にとってはちぎがそこで演じているだけで大正解なんだけど(甘いな)、初めはちょっと役がふわっとして感じられて。いくつなの?怒りっぽいのかな?忙しいだけ?どういう人?あ、なんか喋りがうっすらルパン...?みたいな感じ。映画は見てるんだけど。
だったんだけどもアーヴィング(彩凪 翔)や同僚や上司、そしてアン王女と絡むことで一気に人物像が見えてくる。
んで眠っちゃうアン王女をお部屋に連れていってから開眼しました。
これはちぎに「生活感萌え」をさせていただく公演だと...!!
お部屋で面倒くさそうにアン王女をあしらう、というよりその面倒を処理するジョー。
引き出しを開ける、上着を脱ぐ、お酒を作る、バスルームに案内する、眠る女をシーツで転がしてソファに追いやってニンマリする、布団をはぐってベッドにもぐる、という、一つ一つの動作に見える生活感。
しかもそれをパジャマ姿でやるんだからそりゃ萌えるわ萌えますわ。
仕草が自然でかっこいいから思わず目で追ってしまって、そうするとそのリアリティから人物像が見えてきてまた物語がすとんと入ってくる。
この間までおろ?とか言ってた人が。腰を落として刀を振ってた人が。上司に言われて走り回ったりベッドカバー丸めたり女のアイスを持ったりしてる。ぎゃー萌える。ありがとうございますごちそうさまです。
宝塚だからスーツはだらしなすぎずそれなりにぱりっと着てるけれども、ちぎの演技力でヨレて見えるよ。"あのアメリカ人のジャケット見てよ、いかにも昨日と同じスーツって感じね" "でもハンサムだわ" "まあそこに関しては文句ないわね" "むしろあのよれた襟がキュート♡"とかって街の女ABCにでもなってきゃいきゃい言いたい。
上司といえばちぎみゆちぎ翔だけでなくちぎだいも楽しめる公演でした。ジョーはたくさんの人と絡むから良い主役だなあ。
前半にあった彼の焦燥感ががラストにはすっきりと無くなって一回りも二回りも大きくなって見える。
様々な経験をして力が抜けてより男として魅力的になっていく過程って、まるで男役人生そのものじゃないか。
それを演じるってどんな気分なんだろう。
◇アン王女 咲妃 みゆ
みゆちゃんがかわいいので今日も世界は平和です。
るろ剣のとき心配だったお声もだいぶよさそう。お大事にね。
どっちかというとわたしは好みの娘役ではないのでなんともあれなんだけど、さすがはみゆちゃんとっても上手でかわいかった。
彼女はもちろんオードリー・ヘップバーンではないけれども確かにアン王女だった。
スペイン階段でアイス食べてるときのナンバー、階段からアイスを持って降りてくるときお靴のストラップが外れちゃったのはアクシデント?だよね?その後ちぎジョーに持ってもらって留め直して歌う、っていうのがすごくものすごく自然でそういう演出なのかと思った。ちぎみゆすごい。
真実の口のシーンは彼女にさせるためにあるんじゃないかってシーンですね。みんなゆうみちゃんをああやって驚かしたいに違いない。びっくりさせて怖がらせてうっそぴょーん!→バカバカ!!→抱きしめてあやす、っていうのやりたいわ。みんなやりたいでしょそうでしょ。もしくはちぎにさせたいでしょ。
私が見た公演ではも~~びっくりした~~~のあとにもう1回ワッ!!ってやってんもー!!!ってされてた。ああかわいい。
ここアドリブすごいことになってそう。
初めもうこんな生活イヤ~~ってベッドで泣いてるときは幼かったのに、ジョーと時を共にし決意を新たに大使館に戻ってからの謁見(でおかしくない?)のシーンはぐぐぐぐっと大人っぽくて気高い。
そうか大人になったんだね!少女から女性になったんだね!君を成長させたのは恋なんだね...!ジョーとアーヴィングに声を掛けるシーンでは王女様立派な振る舞いでございます!!!ってな感じでやっぱり泣けてしまった。
この成長が映えるのもみゆちゃんだなあ。
ほんとにちぎみゆは素人目に見ても演技の相性がぴったりな二人。