回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

花組公演『ME AND MY GIRL』 感想2 役替わり

明日はついに鳳真由ちゃん卒業の日ですねえ。
私は中継で観るのでご挨拶を聞けず残念。
とりあえず今日の内に感想を残しておこう。

 

今回はAパターンBパターンと2つのミーマイがあったわけですが。
しっくりきてて見てて心地よいのはA、キャラが立ってておもしろみがあるのがB、という感じ。
アーネストインラブを初演月と初演花で比べたときもよく感じていた違いに似てるかも。
みんながぴったりはまっててお芝居としてスムーズで見やすいのが初演月、
ぽんぽんと台詞が飛び交うのを楽しむというより、個々の役者のおもしろさで見せたのが花、みたいなイメージで。
今回も同じように感じました。


Aパターン、キキちゃんジョン卿とべーちゃんマリアの空気がほわんほわんしていて優しいの。
もちろん公爵夫人の立場として厳しい部分もあるマリア叔母様なんだけど...どうしてなんだろうなー。なんだかこう見ていて微笑ましくなる空気がある。
それには最近包容力の増しているキキちゃんの存在が一因としてあるんじゃないかととみにキキちゃんを愛でているわたしは思う訳ですがみなさんどうですか。

 

対するBパターンのあきらジョン卿とゆきちゃんマリア、これぞまさしく役替わりの妙!という感じで、Aパターンと全く違う二人。
主演公演を控えどんどんかっこよくなってくあきらのジョン卿は、おじさんとしての何とも言えないかわいさがふと見えるのがとてもチャーミング。
3学年違うキキちゃんの役作りと比べると良い意味で技巧的でない部分、力を抜いて見せられてる部分がかわいい。
そんなかわいいジョンに対してべーちゃんよりさらに怖いマリア叔母様ゆきちゃん。
怖い、とか厳格、というより勇ましいというのかな。理想が高い感じ。

 

Bパターンの場合そこにさらにおかしな人としてれいちゃんパーチェスターが加わって、なんだこの家いろんな人いるぞ...(笑)というようなおもしろさ。
Aパターンのパーちゃんはまよちゃんなので、おもしろい人なんだけどどこかこうほっこりした優しい笑いがあるというか。
まよちゃんのとぼけた役作りがこれまた憎いのだ。

それぞれの役に対するみりおちゃんのリアクションもまた異なるところがあって、明日海りおという役者の懐の深さを見ることとなったなあと。

 

花組公演『ME AND MY GIRL』の感想1 ...と花組の話

ミーマイようやくAB両方観れた!
残すところはあと千秋楽の中継で1回のみです。って見る気満々だけどチケットはまだない。

今回のミーマイ、演出の三木先生やトップのみりおちゃんはもちろん下級生に至るまで「新しいME AND MY GIRLを」とよく発言していたけどまさにそういう感じ。新しい。新鮮。
役替わりがあるのもそう感じさせる要因かも。

新しいものを、という発言は再演となると当たり前に作り手側から聞かれる言葉だけれども、宝塚における再演の場合その言葉に不安を感じる人も少なくないと思う。
いやいや新しいとかでなくビルはビルサリーはサリーでミーマイはミーマイなんでそこんとこよろしくお願いしますよ、みたいな風に再演の度思っていた気がする(笑)
けれどもそれに関しては今回は杞憂だったなあと。私今これまでで一番花組贔屓なのでなんとも言えませんが。
要所要所確かに新しく、でも押さえるところは押さえて全体の印象としてはクラシカルなミーマイでした。大劇場公演だったからっていうのもあるのかな。
むしろもっとみんなぶっ飛んで振り切ってもいいんでない?と思うこともあって。見方によっちゃあ全体に大人しいのかなあ。そのあたりに役替わりの明と暗があるのかもしれない。
それとみりおちゃんによる繊細なお芝居がその一因かな。

それでも私のミーマイを好きな理由である「おもしろくてハッピーで楽しくて笑えて泣けるところ」に関してはさすが宝塚、そしてさすがタカラジェンヌ、きちんと押さえてあるので心配することは何もありませんよーとこれから観劇の方に今からでも伝えたい。
それからコーラスがきれいだったと思いました。タップの音もすごくよく聞こえて。
どうしてもお役が少ないし洋物のショーが当分無いと思うとさみしいけれども、そういうところで下級生の息吹、押し出し、もっと言うなら「私たちここにいるよ!!良い役者がここに!!!!私を見て!!!!!」というアピールがひしひしと感じられたのはなんか嬉しかった。

私は蘭寿さんが宙組時代にファンになったので、真飛さん時代も観劇してはいたものの「蘭寿さんが来たから花組を見るようになった」という意識があった。
けれども不思議なことに、なのか、やっぱり、なのか、蘭寿さんが卒業してから花組が気にかかって仕方がない。
正直初めの頃、特にオリジナルのショーを初めてやると決まった時は「みんな上手くやれるだろうか」なんて思った。失礼だな。
でも今はもうそんなことなくて、花組さんかわいくて仕方ない♡♡応援するよお♡♡♡の一心。
見てた子がみんな大きく立派になってるんだものー。トップのみりおちゃんだってMr. Swing!で「新入りの僕ですけど...」って歌ってたんだよ??
最近やたらと「新入りじゃないですけど!」と替え歌した千秋楽のことを思い出してぐっときちゃう。ああみりおちゃん立派になって。

それに作り込む花組の姿勢が癖になるのかも。男役はこう娘役はこう、常にきれいにして互いに褒め合う...とかっていう花組さんの姿に堅苦しさを覚える部分もあったんだけど、それで魅力的に輝いてる姿を見ると「超宝塚...!!!」って思っちゃう。
蘭寿さんご本人によりただの蘭寿さんファンから立派な宝塚ファンに育て上げられた私としてはたまらん。
花組のプライドが高いところ、おせっかいなぐらい互いに指導し合うところ、どっちも善し悪しあると思うけれども、これからも良い方向に伸びていってほしいなー。

 

雪組『ローマの休日』を観た。4

 

◇フランク・シモーニ/支局長 鳳翔 大

シモーニさんは人気俳優。だったかな?人気女優のあゆみちゃん(エヴァガリアーノ 沙月 愛奈)とスクープされちゃう。
大ちゃんとあゆみちゃんのカップルいいわああああああああ。ゴージャス。
宙組公演『シャングリラ -水之城-』で大ちゃんとタラちゃん(愛花ちさき)のコンビを見たとき「ゴージャス!ハリウッドの人気カップルか!」ってなった思い出がありますが今回もそうだった。ゴージャス。

支局長さんはおっさん。おっさんといっても渋くて偉くてエロいおっさんでナンバーもあるのでおいしい。あ、いやエロいというのは中の人によるものだと思います。おひげつけてちょっと老け気味にするだけでなんかすごいエロい。大ちゃんのこういう立場の役いいなあ。

 

 

◇プロヴノ将軍 真那 春人

み ゆちゃんが心配でしょうがないおっさん。萌える。女性が「かわいい~」っていうポイントを突いてきてるおっさん。映画がどうだったか失念しましたがコミカルな役作りでかなり楽しかった。くそまじめな人がくそまじ めに生きてるのってほんっとおもしろいよね、っていう役。まなはる上手だなあああ。

ロマンスグレーでおひげもふさふさ。ちなみに同じく東京で同期がロマンスグレーの執事してますね?花組の誇る芸達者天真みちるさんね?
どちらも芝居巧者でしっかりと脇を固めてみせ、しかも男役度が高くおっさんをさせてもこんなにイケメンだなんて...92期素敵...!!!

 

 

◇警官/クラブの歌手 久城 あす

あすくん今回も活躍してたー♡クラブの歌手ではお歌を堪能。曲名忘れたけど英語でジャズのスタンダードじゃなかったかな。ずっと聞いていたいぐらいだけど十分ありがたいと思える長さだったような気がする。

警官もおいしいんだなこれが。ちぎと絡んでお芝居するのが上手でー。みゆちゃんを「我々がお連れします!」ってちぎの家まで送るとこ、おもしろいくだりだったから笑い通し。
でも今後は健全に女性を家まで送る役より危ない役が見てみたいなあ。あすくんセクシーなんだもの。

フィナーレの男役群舞ではセンター上手側だったかな?ずっと良いところにいるもんだからちぎのスポットにあすくんの表情が照らされててごちそうさまですうううううってなりました。上手なのに表情も踊る人で大好き。

お姉ちゃんのえりちゃん(藤咲えり)はダンスに苦手意識があったみたいだったけど、その分丁寧に踊る人で素敵だった。あすくんは比べるとダンスも器用な印象。でも何をしてても流してこなしちゃうっていう風には見えず、指先まで丁寧で大好きなんだー。
燕尾もすごくきれいだし、ジャケット着てオラオラしたり無造作に髪をかき上げたりするのもいつもセクシーでかっこいい。ショーの時は赤リップが似合ってお化粧がきれい。
はあ好き...!!!

最近好きな人に94期が多いことに気が付きました。組順で和海しょう、冴華りおな、久城あす、風馬翔......辞めちゃったけど月組の隼海惺。みんな研3くらいで認識してた。すごいなあ。
その他たまきちもいるしまおもいるし、娘役もかわいこちゃん芸達者さん揃い。いいわあ。

 

 

 

最近星組の下級生を認識し始めたので漣レイラさんも。下級生といっても新公卒業してますが。
皆様これからもっともっと活躍してほしいなあ。楽しみ。

 

 

◇ダリオ 透真 かずき

りーしゃ!メインのお役はカフェのウェイター。黒エプロンが似合ってかっこいいいい。
りーしゃを認識したのはいつだったろう。ロミジュリの時だったかなあ。

 このツイートを拝見して確かにらいらい(夕霧らい)は朝風パイセン(朝風れい)...それなら雪組のるな(冴月瑠那)はりーしゃだな...となんとなく思った。

初めて知ったときからずっとかっこいいと思ってきたんだけどるろ剣でのいじられっぷりを見るにだんだんかわいい人なんだと分かってきました。今回もとてもとてもかわいかったです。前髪パーマ最高。
カフェのウェイターっていう何でもなさそうな役でありながら絶対に観客の目を捕らえて離さない。あのイケメン誰!?!?!ってなる視線泥棒。

 

 

◇ポール 真地 佑果

背が大きいんだねー!インパクトのある絶対に忘れられない役。プログラムを必死にめくった人やお名前を必死にググった人が多いはず。私もその一人。おとぼけ役がキュートだった。こちらもアドリブがすごいことになっていきそう。

 

 

ジェラート売り 桜路 薫

あなたのことを記しておかなければならないと思い書き出しましたおーじ様!とにかく素敵だった!ジェラート売りの出番としてはほんの一瞬、かの有名なスペイン階段でアン王女がジェラートを食べるシーン。王女様にジェラートを売る幸運な男が彼。
そこで何やかやとアン王女に話しかけるのがアドリブらしく、アクトシアターでは中日よりマイク音量が大きくなっていた、というより中日ではマイクに入るかどうかでやっていたアドリブをアクトシアターで拾うようになったと聞いて...なにそれ素敵!!そんなこと知らずに見た7/1マチネがこちら。

 

 

ここのみゆちゃんがすとんと素直な返しだったのがまた良かったんだよね。「ええ、羽は置いて...」の言い方がもうナウオンだったら「............wwwwww」の嵐になりそうないかにもみゆちゃんで。咲妃みゆ節って感じで。これがなかったらおーじくんのセリフがアドリブだって私は分からなかったかもしれない。みゆちゃんとの掛け合いがきっと毎日楽しいんだろうなあ。

アドリブゼリフを言うときのおーじくんがとっても素敵だった。もう言葉と振る舞い方がイタリア人の街のジェラート屋!!って感じ!!!すごくすごく素敵で幕間に1番に調べました。そしてああ雪組は安泰だなあと思った。

少しどいちゃん(鶴美舞夕)を思わせるお化粧顔が良いなあ。今後がとても楽しみー。