回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

月組全国ツアー公演『激情/Apasionado(アパショナード)!!Ⅲ』@新潟県民会館 を観た。2

4/12(火)14:00公演と18:00公演混ぜ混ぜ感想。

マチネは10列目あたりのド下手で、私の入手経路だとド定番な席。

いつも前方だけど上下どっちかの端っこなんだよな...。

ソワレは2階の5列目くらいだったかな?

マチネ終わって1番乗りかな?どうかな?ぐらいで買えました。

私の後でどんどん埋まってってたなあ。

さて感想。

まずとにもかくにも、私『激情』大好きなの。とにかく好き。

たまたま映像を持ってたからハマってすぐの頃見たのかな。

ずんこさん(姿月あさと)の歌は何だって素晴らしいけど、激情が一番好きかもしれないー。

ずんこさん、正直言って台詞はどっちかっていうと棒気味でしたよね。ごめんなさい。

それが歌いだしたら急にドラマチックになって、歌声からスペインの情景がありありと浮かぶんだよなあ。

太陽の匂い、土の匂い、花の匂い、酒場の匂い、そして人間の匂いみたいなものが、

ずんこさんの場合歌声に乗ってうわああああああっと広がってこちらに訴えかけてくる。

独特の雰囲気のあるセットや謝珠栄先生の振り付けの一部は、

現代劇っぽすぎて私は受け入れるのに少々時間がかかったというか気味が悪く見えたときもあったのですが、

回数観て慣れました(笑)

セットのモダンさスタイリッシュさは特に、前回の星組版より今回の方が意識して見られた気がする。

やっぱり回数か。

前回の星組の時は、ほんと激情見たさに初めて全ツのチケットを自分で取ったなあと。

そして物販のダメさにがっくりきた記憶。

そんな大好きな激情と、熱い熱いショーであるアパショ。

藤井大介先生の出世作、代表作と言って良いよね。

カクテルや宙ファンタジスタも好きだけれども。

初演の月組のときは娘役トップ不在というイレギュラーな状態だったにも関わらず、

その後2回の再演だもんなあ。

ラインナップが出たときは、なんてクドい組み合わせなんだ、暑苦しい、大変そう、たまきち大丈夫...?

という感じで、何て言うんだろう「どちらも好きだけど濃いし組み合わせてしまうと有難みが薄れる」みたいな印象で。

これはスベると大変なことになるぞーと思ってました。正直。

それが幕が上がってみると素晴らしかったー!

劇場内の空気がぴんと張りつめていて、それでいて温かく、構えず楽しめるような全ツでした。

もちろんそれは演目の力もあるし、トップとして発表されてからの公演だからっていうのもあるし、

新潟というわりと東京から来やすい土地だからっていうのもあるかもしれない。

それでもやっぱり大きな要因は組子の力だと思うです。

ホセがカルメンを刺したとき、後ろの席の女性に「あ、刺した」と思わず声に出させたことや、

終演後小3くらいの女の子に誰がかっこよかったかかわいかったかを捲し立てさせたのは

紛れもなく演者の力だよね。

そういう全ツらしいリアクションを見るとただのファンなのになんか嬉しくなるのはなんでだろう。

続きます。