回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

龍真咲が好きだったという話

宝塚歌劇団月組龍真咲というトップスターがいました。

ググればすぐわかると思いますがかわいらしいお顔立ちに独特な華・オーラのある風貌のスターでした。

私は彼女が大好きでした。

この大好きでしたという過去形の言い回しは私は宝塚歌劇OGにほとんど使っているかもしれないので悪しからず。現在がどうこうということでなく、彼女の在団中のスター像が好きだなあしみじみ、というニュアンスです。

 

なんかわかんないけどまさお好きだったなあ。私は蘭寿さんのファンで、かつ霧矢大夢さんの月組をよく見てました。母がきりやん好きで、私きりまりも大好きだったの。

まさおは当時、2年下のみりおとよくセットで場面に出てた。すごくよく覚えてるのがOneのスロットのシーンで、客席で正直「まさみりじゃ1シーンも持たない」と思った。びっくりした。

そんなまさおが、そしてみりおが、立派に成長してそれぞれトップスターになって退団して年月が経った。

まさおが現役の頃は言うのをはばかられたけど、私まさおのギャルっぽいとこが好きなんだ。

普段化粧でもくるんとビューラーしたまつ毛。くっきりしたアイライン。ラメたくさんのアイシャドウ。得意げにきゅっと上がった唇の端。明るいヘアカラーが似合うところ。勝手にだけどどことなく「ギャルっぽい」と思っていたし、そんなところに宝塚歌劇ファンなりたての私はびっくりしたこともあった。

…でも。でも。振り返ると、少しドキドキしながら私は彼女に憧れていたように思う。

いわゆる90年代のかっこいいギャル。現状に満足していなくて、つまりパンクで、オリジナリティがあって、何があっても「ウチら最強☆」って笑ってる。そんなイメージを勝手にまさおに感じてた。

 

...ふとそんなことを思い出したという話です。#私の遠征事件簿 というタグでまさおの話が出てて、それを見て懐かしく思い出した私の勝手な龍真咲像でした。