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回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

『華やかなりし日々』3

宝塚 公演の感想

☆アーサー・シェルドン 凰稀 かなめ

スタイリッシュな刑事さん。

幕間で後ろの方が、

「敏腕刑事のはずなのにラッキーで事件を解決しすぎてる」

のようなことを話してらっしゃるのを聞いて、

あ、そーいえばそーだなー・・・とw

セリフも見せ場もあるのに、

すっしーやカチャに比べて物語が見えないのはどうしてでしょう。

ヒロインと幼馴染というチート設定まであるのにだ。

それと、ロナウドの正体を暴いたとき、

「ジュディの初日までは!」と取引され、

どうしてその要求を呑んじゃうの?(笑)

刑事さんでしょ、相手はいくつもの悪事をはたらく詐欺師だよ、

せめて幼馴染の命がかかってるとかっていうならともかく(それでもどうかと思うけど)、

舞台の初日どうこうで取り逃がしていいのかよ。

降格だよ、左遷だよその後。

そうなったらその後のお話が見てみたいけどw

とまあ、刑事だの弁護士だの医者だの、取扱のめんどうな職業が出てきたとき、

えてして舞台の世界ではファンタジー設定になりがちですが。

それをねじまげる役者の力も大事だと思うんだ。

でもこれは8割脚本が悪いと思う。

どんまいテル。

・・・うーん、ゆうひさんが自然体の物腰柔らかい人物として主役をしているのだから、

二番手のテルの役はもっとガチガチに厳しい人物でもよかったのでは?

パーシーとショーブランのようなわかりやすい構図にしてもいいと思うのです。

そのほうがテルはおいしかったはず。と私は思う。

アーサーの二番手としてのおいしい属性は、“負けっぱなし”というぐらいしかないのでは。

「大した奴だぜ!(だっけ?)」なんていうセリフは、トップになったらおそらく吐けないもんね。

(忘れてた。そういえばその「ちくしょー!」だか「大した奴だぜ!」だかの、

 終わりかけのアーサーの一言。

 あのあたりやたらと暗転多くて、「終わるの?これで終わるの?」と3回くらい思いました。

 暗転ばっかりなのはちょっとどうかと。

 最後の最後軽快に去るゆうひさんがかわいかったからいいけど。)

でもテルに関しては、せっかく最後の二番手作品だから、

もうちょっと色濃い役を見たかったなー。

っていうかさ、そもそも、トップの役であるロナウドをお縄にしないための脚本が、

“捕まえる側の力を弱める”っていう措置しかできないっていうのがおかしい。

主役なんてそれこそチート設定でいいんだからさあ、

アーサーがほんとのほんとにシャレにならないくらい敏腕で厳格なガチの刑事だろうと、

いくらでも逃げていいんだよ。

ロナウドが逃げられるかどうか、なんていう、

どう考えたって逃げられるに決まってる当たり前のことに、現実味なんてなくていい。

あれじゃあロナウドに甘く接するアーサーもカッコ悪いし、

そんな刑事からなら逃げられて当然ね、と思われちゃうロナウドもかっこ悪い。

そもそも厳しい刑事として書いてない脚本が悪いけど、

刑事っぽさを少しも見せないテルもいまいちよろしくないと思う。

おとり捜査専門の方ですか?みたいな。

クラシコのときのアメリカ人と変わらないくらいのさわやかさんに見えたぞ。

みかちゃんとのシーンがいい雰囲気で、

男同士の男臭い世界よりも女の子といちゃいちゃしてるほうが似合う、ということに気付いてしまったので、

銀英伝がちょっと心配です。

そうそう、NOW ON STAGEで話していた、「古畑任三郎」の件を聞いてから見たので、

アクションがそうにしか見えなくてこらえるのが大変でした(笑)

☆ニック・ウェルズ 北翔 海莉

兄貴ー!なニックさん。

かわいかったけれども。

やっぱり、みっちゃんがこれくらいの存在感の役というのは違和感。

タラちゃんとの恋人設定で多少色が付きましたが、

「兄貴(ロナウド)が拾ってくれなかったら今の俺は・・・」な感じとか、

あるあるwwwwすぎて。

弟分の一人、じゃなくてあくまでたった一人の親密な存在なんだから、

もっとそういう感じが見えたらよかったのになあ。

ゆうひさんの弟分な役で、ご本人が嬉しそうで楽しそうだったのでよかったですけどね。

そしてやっぱりエエ声。歌上手。

とうこさんとかきりやんの「ババーン!ジャーン!」って終わって、

うわあああ!パチパチパチパチ!!って言う感じじゃなくて(どんな感じだ)、

ずーっと聞いていたい、ずーっとそこで歌っていてほしい、そういうタイプの歌声だなあ。

柔らかくて優しくて、でも太くて心地がいい。

次は雪組さんですよね。

宙組からいなくなってしまうのはさみしいけど、

その分たくさん歌声が聞けると思って(というかそうしてくれなきゃやってられん)、

専科の北翔海莉を楽しみたいな。