『華やかなりし日々』２
☆ジュディ・レイン 野々 すみ花
かわいかった！
最後にたくさんかわいいお衣装着て、歌も踊りもあって、
盛りだくさんでよかったんでないかと。
すみかちゃんはもちろん「演技の人」でありますが、
私すみかちゃんのダンス好きなんですよねー。
肩がぱしっと決まる、派手な魅せるダンスをするなあと。そこが好きです。
なので見せ場だけ見ればすごくありがたい演目でした。
ただ役柄がなあ・・・
気が強いわりに何事にも受け身で、行動理念の見える場面が少々少ないかなあと。
まあそのへんは何回か見たらじわじわわかるものなのか、
もしくはわからなくていい部分なのかもしれませんが。
ゆうひさんのロナウドとテルのアーサー、その２人との楽屋のシーンが特に好き。
すみかちゃんの女優としての力がすごく見えて素敵でした。
テルとの久しぶりの再会を喜ぶシーンでは、
しっかりとメインらしい存在感を。
かといって、あくまで２人がメインのシーンだからか、
半分を超える余計な存在感は出さない。
ジュディの楽屋にアーサーが会いにやって来たシーン、なのだけど、
二人が再会してからは二人のシーン、二人が対等なシーンなのです。
その辺の力加減、押し出しの調節加減が、すごく気持ちいい。
そしてそして、ロナウドがやってきてアーサーと対峙する修羅場ｗの場面では、
それまでよりもう少し存在感を引算している感じ。
けれどもゼロにはしない。
ジュディがメインのシーンじゃないけど、
ジュディが大事な要因になってるシーンなのだという、
無言の説得力。
素人目だけどなんかすごい、やっぱすごいよすみかちゃん。
一番好きなのは、そのあとロナウドが花束を渡すところ。
ロナウドは花束を持って楽屋に入ってくるけど、
渡すのはアーサーとの会話をしてからになるんですよね。
・・・でもさ、間が空いてもさ、どう考えたって自分（ジュディ）に持ってきた花じゃん！ｗ
状況がそうでしょうよ。
それでも、すみかちゃんのジュディは、
ロナウドが「君に」と意思を表して花束を渡すと、
ちょっと驚いてそのあとぱああっと顔中が笑顔になるような、
まるでサプライズで花束をもらったかのような、
プレゼントをあげたくなるリアクション大賞受賞！みたいな顔をするんですよ！！
すごい。ほんとにすごい。
しかもそれがあざとくない。
なんていうか、女性の賢さとしてのそのリアクションじゃないのですよ。
嬉しくないプレゼントでも「ほんとー？私にー？うれしーい！ありがとー！」と受け取ってみせる、
ある種ずるい、でもマナーとさえ言えてしまう部分もあるような、
そういう行為じゃないのです。
ほんとのほんとにうれしそうなの。
まさか花束が見えてないってことないだろうから、
心の底から驚いてるわけじゃないんだろうけど、
でも、それでもお花って、わかっててももらうとちょっとびっくりして、
気持ちがふわっとなって、わあ嬉しいいいいいいいいい！って思うものでしょう？
・・・という、いつの時代だかわかりませんが、
正しく健全な女の子、そういう風にお花というものをとらえて育った女の子、
という感じがぶわあああああああっと伝わってきて。
すみかちゃん本人がそうなのか、それともジュディを演じるとそうなるのか、
それはわかりませんが。
あのリアクションひとつに、野々すみ花の女優としてのすごさ、力強さ、
芯の太さが表れていたように思えました。
あと好きなのはやっぱりレビューシーンですねー。
あの楕円のわっかスカートのお衣裳でキラキラまばゆく登場したすみかちゃんは本当にきれいでした。
そしてやっぱり笑顔。それとあの初々しさ！
タカラジェンヌとしてはああいった場面は何度も経験しているはずだし、
ジュディ・レインとしてももう何回も公演している。
それでもなお、「憧れのジーグフェルド・フォーリーズの舞台に初めて立ったのよ！」という、
体中からあふれる喜び。
それと、ジュディらしい誇り高い表情。
舞台人として、毎回新鮮な気持ちで舞台を務めるというのは当たり前のことといえばもちろんそうなんでしょうけれども。
それがあまりにも、あまりにもこちらに放ってくる光が強くて。
見てるだけで涙が出そうになるんですよー。
上のほうでジュディの意思が見えにくいと書きましたが、
それが逆にこういったシーンでは生きてきますね。
というか、すみかちゃんにはそれでも委ねられるというか。
野々すみ花に任せると、そこに立っているだけで何かを語ってくれるのだと。
演出家のミューズたり得る、すごい演者だなあとますます思わされました。
でも最後・・・ジュディどうなったの？(´･ω･｀)
追記
書き忘れてた・・・
楽屋でのジュディの衣装めっっっっっちゃかわいい！！！！１１
