回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』

を見てきた。

原作読んでたせいもあってちょっと思うところあったので感想書こうかと。

原作:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃』 リック・リオーダン

アメリカの寄宿学校に通う12歳の少年パーシー・ジャクソンは、

ある時突然、ギリシャ神話の神々の息子のひとりであると告げられる。

オリンポスの神ゼウスとポセイドンの戦争をとめるため、

仲間のアナベスとグローバーとともに、旅に出ることになったパーシーに、予言の神が下した神託は4つ。

〈おまえは西へ行き、そむいた神と対面する〉

〈おまえは盗まれたものを見つけ、持ち主に無事に届ける〉

〈おまえはおまえを友と呼ぶ者に裏切られる〉

〈おまえは結局、もっとも大切なものを守りそこねる〉

さらわれた母親の運命と、まだ見ぬ父親への複雑な思いをかかえて旅するパーシーの冒険の結末は……。

アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の実力派ミステリー作家によるギリシャ神話とミステリの融合。

スピーディな展開、二転三転する犯人……、新感覚ミステリ・ファンタジーシリーズ第一弾!

Amazon商品説明より)

映画:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

17歳のパーシーは美術館での怪物に襲われたのを機に、自分が半神半人のデミゴッドだと知る。

しかも彼は海神ポセイドンの息子で、

全能の神ゼウスの最強武器である稲妻を盗んだ嫌疑をかけられているというのだ。

そしてそのせいでパーシーの母親は冥界の神ハデスにさらわれてしまった。

パーシーは身に覚えのない嫌疑を晴らし母親を助けるべく、

親友で半人半獣のグローバー、アテナの娘・アナベスと共にハデスの元へと向かうが……。

(goo映画より)

まず主要な3人のうち2人キャラちげえ!

パーシーとグローバーのキャラが原作と入れ替わってるぅ

映画のパーシーはADHDには見えまいて。

原作◇パーシー:落ち着きなくてわりとすぐ口や手が出ちゃう 人を食ったようなとこがある(ジョーク担当)

    グローバー:気弱

映画◇パーシー:なかなかまっすぐないい子 ハーフってわかってから自信が出てきて責任感も

    グローバー:お調子者(ジョーク担当)

別に映画として2時間にまとめておもしろくなるなら多少のキャラ改変があったっていいけど、

ジョーク担当が変わるのは原作を好もしく読んだ者にとっては辛いぜよ・・・

パーシーのジョークが好きだったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

あの頭のキレる感じのジョークが好きだったんだよ

いいユーモアを楽しめる本を見っけたなあ映画楽しみだなあと思ってたのにぃ

読み始めこそ「ハリポタとかぶりすぎだろ色々と」と思わされてましたが、

パーシーのキャラと彼の発するジョークを聞いて見直した。

すごく好きだったのが、怪我して寝てるパーシーが、自分のベッドのそばにきた友人グローバーの顔を、

「まるで僕の棺に僕が生前好きだった花を投げているような顔」だって思うところw

こういうのをくだくだ説明するのはアレだけど、

現代のニューヨークの危ないヤツだらけの私立校で生活してるふっつーの男の子がこういうこと言うのがww

ちょうどこの間HAMLET!!を見てたせいでオフィーリアの棺に花投げてるシーンをぱっと思い浮かべられたってのもあるけどw

そんな大好きなパーシーのジョークが映画ではすっぱり無く、

かわりに女の子大好きでお調子者でへらへらしてるグローバーがアホみたいなギャグばっかり言うんですよねー。

なんかもう脳みそ筋肉なんだもん。単純でバカなのに愛しくないんだもん。

あんなグローバーは冥界のペルセポネのとこに置いてきたらいい。

あ、でも一つ笑ったのが、泊まってるホテルのトイレにメデゥーサの首を置いていて、

グローバーが怒るところ。

「見られてちゃオシッコできないよ!」ってちょっとおもしろかったw

もっとクールな映画になるのかと思ったらギャグの応酬で飛ばしまくりでした。

その分テンポはよかったけども。

それに神々やオリンポスのことについて原作みたいに前置きがないからギリシャ神話を笑っちゃってるような作りが強調されてるという・・・

いいのかいこれは。

とかケチをつけつつ楽しみました。

パーシー役のローガン・ラーマンは初めの印象よりずっとかわいかった。

ちょっと惚れそうだった。

素直っぽい演技と生意気そうな目元がかわいかったなー。

知的な役もおばかな役も凶暴な役も地味な役も出来そうだなと。

メデゥーサが「おまえの目は~~海(忘れた)より青いらしいね」とかってパーシーに目を開けさせようと誘惑するところ、

確かパーシーの鼻を触ってたと思うんだけどうらやましかったw

グローバー役のブランドン・T・ジャクソンはコメディはおまかせな経歴かあ。

憎めなくって上手だった。

グローバーの歩き方の演技は膝曲げてああやってずっと動いたのかな。すごいな。

彼の顔がアップになるとつい笑っちゃうw

さりげない表情の動かし方でシアター内をあっためられる感じ。

シリアスな顔もかっこよかったしまたどこかで彼の姿を見つけたい。

アナベス役はアレクサンドラ・ダダリオ

・・・クレジット見ながらなんかすごい名前だなと思ってたんだ。(ダダリオって音の感じが、ってだけw)

身長いくつかな、背高くてかっこよかった!

戦闘シーンが似合う似合う。

パーシーに

「あなたに強い感情を抱いてる。でもそれが好意か悪意かはまだ分からないわ」

とかって何気なく言うんだけどそれが目に力があってセクシー。

原作にはなかったと思うけどかっこいいセリフだなあ。

原作は13歳ぐらいの設定なので映画ならではで楽しめました。

映画にはアレス(戦闘の神)の娘のクラリサがいなかった(っつかそもそもアレスいなかった)ので、

クラリサの分の強さもアナベスが担ってた感じ。

原作ではクラリサ=力で勝ちに行く、アナベス=頭脳で勝ちに行く、っていうふうに書き分けて、

アナベスが知恵と戦術の女神アテナの娘であるってことが表現されてるんですが、

映画ではただのデカい強い女ポジで残念。

だけどロータス・ホテルなんかでの笑顔がかわいかった。

んで子供が主役の映画で大事なのが脇役の大人たちですよー。

ちなみにメデゥーサはユマ・サーマンでした。超美人だったー。魅惑的だったー。

あんなきれいな目なら石にされてもいいわー

・・・と、何人もの人が彼女の目を見たいという欲望に勝てず石像にされていったらしいですw

ケイロンかっこよかった。

パーシーのママ頭良さそうで素敵。

ペルセポネ超いい女。

ショックだったのがポセイドン

海神なのに二の腕タプタプだった(´;ω;`)ウッ…

グローバーのがよっぽどムキムキだったwww

ちょっとかっこいいおじさん!と思ってたのにー。

そんなわけでいまさら監督を確認したら、

ハリポタの1・2の監督だったんですねー。

うーん・・・通してどうにも虫が好かないのはそれでか。

ハリー・ポッターの世界を映像にしてくれたことには大感謝だが私は5作目以降のデヴィッド・イェーツが好きだ。

「謎のプリンス」はちょっと印象が薄かったけど、「不死鳥の騎士団」がなーんか好きだったんですよー。

ダドリーたちとハリーが公園にいて、吸魂鬼に襲われるシーンが引き込まれた。

イギリスの街の描き方がいいなあと思ったらテレビドラマ作ってた人っていうから納得。

つっても1・2に関しては本は読み返してるけど映画は遠い記憶だからなんともなー。

新作公開に合わせてやってる地上波の吹き替えの子供声でオエッてなるし。

・・・なんか脱線したけど以上終わり!

役者がよかったけど極論言うなら原作改悪の映画化だったと思いますまる

映画だけ見るなら笑いのツボが合えばおもしろいんじゃないかな。