回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

いまさら月組『HAMLET!!』について語る。

さっき過去の記事に上書きしてたら保存されてなかった件について\(^o^)/

どういうことなの・・・

気を取り直して、月組『HAMLET!!』観劇から早5日ですよ。まったく何してたやら。

※これから吐き出すことは思い出し思い出しで、しかもシェイクスピア作品の知識も理解もゼロな人間の戯言なので生温かい目でどうかひとつ。

さてさて5日経っても覚えてること。

宇月颯さん@ホレーシオがかわいすぎたっっ・・・・・・!!いや@ホレーシオというより本人がかわいすぎたw

観る前は「愛称はとしでまりもちゃんの同期」という微妙な知識しか持ち合わせておらずw、

始まってからも「鬘のせいか女っぽいかなー」と思ってたんですが、

芯のしっかりした演技で次第に違和感なくなっていき、

フィナーレの頃には目が離せなくなっているというw

恋か。恋なのか。

フィナーレの笑顔がもーーーーーたまらなくてですね。

あの目がなくなる笑顔がむちゃくちゃかわいい。

タッキーこと滝沢秀明くんのジュニア時代の歌(CD収録されてなかったよな…?)に、

「Day By Day」っていうのがありまして。

何気ない小さな出来事 少しだけ幸せになるね

無防備な寝顔見てるとき 目がなくなるほど笑うとき

って歌詞なんですが、目がなくなるほど笑う人を見るたびこの歌が頭をぐるぐるぐるぐる。

どうでもいいけどかわいくて好きなんですよねこの歌。

いやしかし一本物のフィナーレの華やかな笑顔というのは本当に目を引きますねー。

ああいう舞台の上で満足気な表情をする人が好きです。

つかそれがむしろ根幹にあります。

んで沢希理寿さん歌UMEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

知ってたけどビビった。なんかもう別世界だったぜソロの場面。

なんていうか空気の震えから違った。あんな感覚初めてでひたすらビビる。

真の歌うまさんを語るのに理屈っていらねーなと思う瞬間でした。

しかもしょっぱなから完全にやられてたキラッキラしたイケメンが彼女だったとのちに気づきまたビビる。

あんなにイケメンなのにあんなに歌がうまいなんて・・・!!

私の好みのタイプ的な意味でこれまでにそんな前例がないのでひたすら戸惑うんですがどうしたら。

ところでゴンザーゴー妻のかぶりものがうんこにしか見えなかった

まさおは歌がうまかった。

ラストプレイで見たときより断然歌がうまかった。

改めてなんでもできる人なんだなーと実感しましたねー。

真ん中が似合う似合う。

セリフは特別滑舌がよかったわけじゃないしつっかえ気味のところもあったけど、

シェイクスピアの面倒なセリフ(…)をあれだけガーッと盛り立てて喋れるのは相当すごいと思う。

ただ大げさに言うなら・・・なんだろうな、全体的にやかましかったw

「顔がうるさい」って言い方がありますが、それと同じで、

声が、じゃなく、全体的にやかましいw

もちろん、ハムレットのカラーとしてそれでありなんだと思うし、

うっすーくて印象に残らないよりずっと好きですが。

だけどどうせ自己中なら、ただワガママなだけじゃなくもうちょっと抗えない色気みたいなのがあるとよかったなー。個人的趣味で。

ええ私M気質ですがなにか。

あんまりフリーダムではっちゃけた役をやるとこうなるのかな。

かといって押さえつけられて葛藤する役もおもしろいのかどうなのか。

ああ、丹精な顔立ちなのに、体の内側からザワザワしてくるような色気は感じない、っていうところもあさこさんに似てるのかもしれない。私の中で。

だけどラストの死ぬところはすっごくよかった。

燃え盛った炎がスッと消えてく感じ。

ずっとハムレットってなんなのww結局どんなやつなのかよくわかんね(゜∀。)っていう腑に落ちない感じ、すんなり飲み込めない感じがあったんですが、

あのラストでなんか納得出来た。よくわかんないけどなぜか満足いった。

死に方が満足げだったからかな。

ああ君がよかったんならそれでいいよみたいな。

そうやって私が感じられたのは、きっと演技がどうこうとかでなく、

なにかもっと大きなものなんだろうな。

大げさに言うなら奇跡か。

ちえさんのタムドクを見たときとちょっと似てた。

まっすぐな人をまっすぐな役者がこのタイミングで演じるとこれだけの力が出るんだなあ、っていうあの感動と。

なんだかよくわからなくなってきたしうまく言えないけどともかくあのラストは好きだ。

まさおの派手な芝居に比べるなら、珠城りょうさんは感情の持っていき方がまだもう一歩なのかなと。

最後になって感情をだーっと出してく場面、いわゆる大芝居的な派手さが必要な部分でちょっとパンチが足りなかった感。

でも細かいお芝居がすごく上手だなあと思った。

何気ない感情が見えてくる感じがして。

そんな風に見ながら、「あ、ラストプレイ新公でハリー芝居をがっつりやったからかな」とか終演後に思ったのでした。

あ、それと特筆すべきは海桐望さん。

黒髪立てててものっそいイケメンだったんですが!

「あ、男発見!」てつい思ってしまったw

「勃発」の場面かな、下手に沢希さん上手に海桐さんてあたしゃどっちを見たらいんですか状態。

しかもプログラムを見たママンが「えりたんに似てる!」と騒ぐ。

んでプログラムのお顔をじーっと見てるうちに・・・

「( ゚д゚)ハッ!これさっきの黒短髪イケメンじゃね!?」と気づく。

劇中劇のおヒゲもよくお似合いでした。

蘭はなちゃんは、立ち姿を見たときは「ダンス上手いって聞いてちょっと期待しすぎたかな・・・」と思ってしまったんですが、

狂ってしまってからの演技と、フィナーレのダンスで完全にやられました。

どっかいっちゃってる笑顔が心底かわいい。もー頭から丸ごと抱きしめたい。

妹萌えヤンデレ萌え、1粒で2度おいしいみたいな!(…)

最初の衣装より狂ってからのが衣装が断然かわいいし。

あれだけ落差をつけられると正常時のつまらなさもあれでいいやと思えてくる。

んで踊ってるときむっちゃくちゃ華があるんですね!

彼女1人のダンスで場がもつと思った。

ただ、ダンスしてるときも、立ってるだけのときも、腕と手先がまだとっちらかってるというかw

つい3年ほど前の浅田真央を思い出してしまった。

でもまだこれからだし期待がデカい。

特にまとぶんのダンスは、特別技巧派ではないけど頭の先から指先・爪先まで神経通っててなめらかで丁寧、

っていうイメージがあるので、2人のデュエットダンスがものすごく楽しみ。

リュウ様は期待通りエロかったです(にっこり)

そしていまさら言うことじゃないですが、ため息が出るほど男っぽかった。

一挙手一投足が男でした。

歩き出すその一歩が男、振り向くその首が男、差し伸べる手先が男、喋った一声がこれまた男、みたいな。

これでもかというほど男性なリュウ様の隣で、まゆみ姉さんはこれでもかというほど女でした。

セクシーで、少々浅はかで、だけどとっさのときには機転が利いて・・・

そういう露呈してくる人間臭い部分の全てがガートルードを「女」だと思わせる。

だけど彼女はやはり「母親」で。

・・・こんな風に書くと「女」と「母親」は相容れないものなのかみたいな議論が必要になりそうですが、

そんなことを語れる人生経験は持ち合わせてないのでパスw

ともかくガートルードってすげー難しい役なんじゃないかと思えたのでした。

それから墓掘りシスターズ。

勝手に命名しましたが元は男性なんですかねこれは。

娘役の出番を増やす索なのか他になんか意図があるのか存じ上げませんがかわいかったー。

場面場面にちょっとずつ出てきて、オフィーリアが運ばれてくるあたりでようやっと喋るっていうのも原作通りなのかな。

気になって気になって仕方なかったから喋ったときすっごい引き込まれたw

作り手の意のままに操られて舞台や映画を見る能力には目を見張るものがあるなあたしは。

落とし穴とかすっごい落ちるよ!

全体的には、藤井大介すげーと今思う。

見てすぐは正直ぴんと来ず、あー藤井せんせっぽい飾りがいっぱいだなーとか、なんだか派手で元気だけどなにやってんだろーなーとか、そんなことをぼーっと思ったまま時間が過ぎてったような気がしてたんですが、

幕間や観劇後に頭の中で反芻すればするほど、印象が濃くなっていってて。

まあなかなか入り込めなかったのは非常灯?の明るさのせいでもあったような気がしますが。

そんな藤井せんせーがシェイクスピア劇を料理した今回の『HAMLET!!』は、シェイクスピアのわかりやすい芯の太さはそのままに、わからない部分はわからないままに楽しもーぜ!的な演出だったんじゃないかとw

私は勝手にそう感じました。

だってまさおの難解なセリフを頭ん中で噛み砕いてる間に派手な音楽と派手な照明のシーンがくるんだもんw

あれ、わかんなかったけどイエーイ!なんか楽しいからイエーイ!きゃっほう!!

とりあえず盗んだバイクで走り出さね!?

王宮の窓壊して回らね!!?イヤッハー!!!!1

みたいなw(…?)

まあ不良チックなのは今回のロックなハムレットの容姿のせいですがw、

藤井先生の作品ってとにかく陽気っつか根明で体育会系なイメージがあるんだよなー。

だからショー作品だと演者が気持ちよさげに見えるのかも。

創作というものはその人が丸裸になりますねー。おもしろいな。

原作が骨太だから演出のベクトルがどうあれしっかりまとまるんだな。

そしてなんと言っても下級生それぞれの見せ場作りですよ。

それぞれに印象深いシーンがちゃんとある。

基本的に全体を平らに客観的に見られない質ですが、

それでもちゃーんと見せ場のあった一人一人を覚えて好きになったぜ。

これぞバウ!これぞ若手の公演!!みたいな。

5日経った今、もう1回くらい見たかったな。

1日や2日じゃまさおを消化しきれてなかったってことだろうかw

でも野菜もお魚もお肉も好きなんだぜ。おいしいものはね。