回転舞台

回る舞台で恋をした song by Ataru Nakamura

花組公演『ME AND MY GIRL』千秋楽中継感想

ひとまずツイートログ。

 

ライブビューイング、初めにミーマイ千秋楽中継間もなく始まります、みたいな案内の画像が出て、そこには中国語の注意書きもあって。
台湾・香港で中継されてることをすっかり忘れて「あ~台湾公演したもんね~向こうのファンの人も増えてるんだ~」なんて思う私。
中継してる劇場ではプログラム、ルサンク、DVD、BD、CDの取り扱いがあって、それらを紹介する画像も出てました。
値段も中国語で2種類書いてあった。

 

しばらくすると客席斜め後ろから緞帳の開いた舞台を撮ってる映像になって、始まり始まり。
私の見たところは幕間もずっとシアター内を真っ暗にしてたの辛かったんだけどあれ明るくすること出来ないのかな。

 

気になってたカメラワークはおおむね良好、っていう感じ。
思ってたよりまよちゃんたくさん抜いてもらっててすごく嬉しかったし、メインで話してない人でもキーポイントになる表情、例えばサリーの歌を聞いて立ち去るジョン卿の去り際、みたいなのもちゃんと抜いてた。さすが。

ビルがブランデーの瓶を投げるところやパブでビルがご機嫌いかがですか、のつもりでおててくるくるするところが映ってなかったり惜しい部分はあったし、フィナーレは少しスイッチミスなのかカメラがにょーん!って移動するのが映っちゃったりしてたけれども。
でもほんと、おおむね良好。

 

宝塚ってすげーなこんな生中継も全部自前でしちゃうんだもんな...って終始思ってた。
しかも最後にはみりおちゃんまよちゃん七輝くんからのご挨拶があったー!ヽ(;▽;)ノ
るろ剣の時にはこれは無かったっていうからありがたやありがたや。
みりおビルがレッスンのところでアドリブ入れてくれたのもうれしかった。さすがファン心理がわかっていらっしゃる。
幕間や終演後はずーっとスカステの宣伝流れてました。まさおの中継の宣伝も。
ナウオンのステーションコールも流れてた。コールに合わせて無理やりランベスウォークのダンスするのかわいいねえかわいいねえ。

 

きっとこれから、トップの退団公演だとかの特別なものじゃなくてもビッグタイトルなら中継するんだろうなあって思ったよ。
宝塚ってよく、初めての人がちょっとでもおもしろいねって声を出すとヅカオタが飛んできて「おもしろかった?これも好きだと思うよ!どの人が気になった??貸すよ!見てみて!!」って手厚く布教しにくるって言うけど...
プログラムからDVDまでしっかり揃えて関連番組の宣伝までして全国津々浦々で中継やってる公式がそのオタのトップだわ(ノ∇`)
さすがです。まいりました。

 

花組公演『ME AND MY GIRL』感想3 みりおちゃんとかのちゃん 追記:先週楽中継

ミーマイ感想続き。


☆ウイリアム・スナイブスン(ビル) 明日海 りお
ビルというちょい3枚目要素のある役をやってるというのにどの角度から見てもかっこいいみりおちゃん。
隙が無いわあやってくれるわあ。

私はどうしてもウタコさんのビルが好きで、ビル=下町の気風のいいあんちゃん、ていう風に考えてしまうんですが、
それでいくとみりおちゃんのビルはもっとぐっと優しい感じ。
頭を使って、殴り合いをして生きてきたと話すビルですが、みりおちゃんビルの場合殴り合いは大変だっただろうな...(笑)
それでもただ殴られているだけでなく笑顔で飄々とよけてそうですけども。

ミーマイは2008年に月組のミーマイを見て「おもしろい!宝塚ってすごい!ミュージカルって楽しい!」となって以来大好きで特別なんですが、
ただワクワクと楽しむだけでなくこんなにも人間関係に注目して見たのは初めてかも。
そしてそれはみりおちゃんの受け止め力によるものなのかも。

ビルってたくさんの人と絡んで影響を与えていったり巻き込んでいく役だと思っていたんですが、
みりおちゃんのビルは「鏡」のイメージ。
サリーを初めとしてマリア叔母様もジョン卿もジャッキーもその他の人たちも、ビルを通じて自分のことを見直して考えているのだなあと。


そもそもみりおちゃんには警戒心の強い猫みたいなイメージが少しあったんだけれども、ビルという役ではお腹を見せて懐っこい感じで。
それを特に感じるのはAパターンかなあ。
よくわかんない男だと思ってたけど接してみたらほんとかわいい良いやつで、数日過ごすと情どころか愛まで芽生えるような愛されキャラだったっていう。
宝塚作品だけれども主役=ビルの成長物語というよりは、気づかないうちに周りに働きかけてる役なのかなと。

みりおちゃんのビル、最初に見たときはどうしても台詞回しが気になってしまって。
みりお節!?ってなるほど、普段と違って歌うような節回しというか。
「あぁ~↑たまを使ってえぇぇ」「さぁぁ~かなのにおいを取っ↑ちまわねえとならねぇ」みたいな(笑)
それがものっすごい気になって集中を欠いたりしましたが、うん、見てたら馴染んできたわ。
みりおちゃんが無理にべらんめえをやるのもなんか違うと思うので、今回は歌うように話すビルということで。


ミーマイはどんどん型芝居というのか、決まった形に当てはまっていくのが正解、みたいになっていってた。
でもそれをみりおちゃんが今わざわざやる意味はないし、元々のみりおちゃんの心情から作って心の動きで魅せるお芝居になっていったのは当然だったんだなーという。

どんどん話が抽象的になってしまった。。。
...なのでみりおちゃんのかっこよかったところを書こう!と考えたんだけどベタに「泣かないでくれよぉ~~」のシーンぐらいしか思い浮かばない...

で、今回のビルって単体で一人の男としてすごくいい男だったか?って考えて、いやそうでもないな、って。(ノ∀`)
みりおちゃんのお顔がほんとにいつどの角度から見てもかっこいいので惑わされるけど、ビルは落ち着きないしヘラヘラしてるしサリーのことを全然諦められないし。
問題を先延ばしにしたりするとこもあるし。
でも、サリーにとってはただ一人の相手なんだよね~~。
それはビルにとってのサリーもそうで。
ビルがいるからサリーはかわいいし、いつもサリーのためを思ってるからビルがかっこいい。

 

だから今回の花組の、みりかののミーマイは、正しくME AND MY GIRLだったんだと。俺と俺の女の子のお話だったんだと。
私の中で結論が出ました。
これが私のミーマイの好きなとこなんだわ。ふふふ。


☆サリー・スミス  花乃 まりあ
かのちゃんとっても良いサリーだった!
少々アニメ声なのが、こだま愛さんに似てて今回活きた感(笑)
お歌も気持ちよく聞けるしタップも軽快、みりおちゃんを引っ張るくらいにアドリブしてて頼もしい。


かのちゃんほんとに安心して見てられる娘役さんになったなあと。
みゆちゃんのこともあったので正直今回喉つぶしちゃうんじゃないかと思ってた。しっかり務め上げたの立派だよー。
インタビューなんかでの受け答えも話が分かりやすいからへーって聞いてられる。

 

ずっと私が気になってたお化粧も今回のサリーはかわいかったと思う。
なんかこう舞台化粧すると左右のお目目の大きさが違よなあっていうのがあったんだけど。気にならなかった。

ただ...ただもう少し口角がきゅっっっって上がらないかなあ...と思ってしまう...私の好みなんだけど...
まあでもかのちゃんはその分目じりがてれーっと下がって笑うのが幸福そうでかわいいからいっか。

今回のミーマイで、みりかのの「コンビ感」がすごくアップしたなと思いました。
二人はセット、ニコイチ、ベターハーフ、というようなイメージは、トップコンビにはやっぱり必要だと思うです。
もちろんそれだけではいけないけれども、二人が隣に並んでにっこりしているだけでなんだか幸せ、という温かい雰囲気が常に見られる舞台は宝塚ならではだと思う。
次の全ツはまたかのちゃんにとって、いやみりおちゃんにとってもなのかな、試練の舞台という感じだけれども。
ヴァルモンとメルトゥイユも根底にカップル感があると面白いと思うんだけど、そこはまた全然別の役作りだったりもするのかな。楽しみ。

 

千秋楽の中継前に一通り感想を残したいと思ってたけどタイムリミット。残念。

とりあえず今日を楽しもう...!

 

8/1 追記

千秋楽中継を楽しんだので感想を書こうと思ったらかのちゃんの卒業が発表されていた...

 

kageki.hankyu.co.jp


んもーほんとにかのちゃんずるい。
どんどん成長する姿を私に見せておいて今後に期待をさせておいて爽やかに去るのだね...
舞台姿には色々思ったときもあったけれどもそんな凛としたジェンヌ像はかっこいいなと思わずにはいられません。
お疲れ様を言うにはまだ早いね、次も楽しませてくださいな。

 

一旦千秋楽中継の感想を書こうかな。

少し久しぶりに見たみりビルちゃんとかのサリーちゃん、さらに良くなってた...!
特にビルは少しのゆとりが肩の力を抜けさせて魅力的に見せてくれる役だと思うので、前半よりみりおちゃんの表情がいいなあって。
みりおちゃん、誰かのアドリブとかつぶやいた小さな一言をきちんと聞いていて必ず返すんだよね。
そういうところが温かい誠実なお芝居と言われる所以かなあ。


Pちゃんパーちゃんとの掛け合いも最高でした。まよちゃんをにこにこ見てるのがほんとにかわいい。
でもめそめそしないのがトップの器だなあって。

 

かのちゃん、本当にアドリブ力が素晴らしい!舞台度胸がすごい。
今思うとそれも退団を決めていたから吹っ切れていたのかな?わからないけれども。

 

図書室でビルが脚立?にマントを掛けて移動するところ、さあ進むぞってとこでマントが挟まっちゃって。
サリー「あっ挟まっちゃった」
その後確認して「ほんとに挟まっちゃった(笑)」「よいしょよいしょ!」「あっ取れた!取れたよ!」


ここまででもすごいなって思ったのに、そのあとビルに「いぇーい!」ってハイタッチを求めたんですよ。
わたしここ泣きそうになっちゃった。
みりかの立派なコンビになって...!って。

 

いつもみりおちゃんの横で品よく控えめににっこり佇んでるかのちゃんがみりおちゃんにハイタッチを求めるなんて。
なんて素敵なサリーなんだろう。
カリスタ見た後の私に伝えたら「ウソだろww」って笑い飛ばしたかもしれない。
あの一瞬にみりかのコンビの軌跡を見た。
二人で同じ苦労を分かち合いながらここまでやってきたのだね...。

 

締める言葉が見つからない。
とりあえず終わり。

花組公演『ME AND MY GIRL』 感想2 役替わり

明日はついに鳳真由ちゃん卒業の日ですねえ。
私は中継で観るのでご挨拶を聞けず残念。
とりあえず今日の内に感想を残しておこう。

 

今回はAパターンBパターンと2つのミーマイがあったわけですが。
しっくりきてて見てて心地よいのはA、キャラが立ってておもしろみがあるのがB、という感じ。
アーネストインラブを初演月と初演花で比べたときもよく感じていた違いに似てるかも。
みんながぴったりはまっててお芝居としてスムーズで見やすいのが初演月、
ぽんぽんと台詞が飛び交うのを楽しむというより、個々の役者のおもしろさで見せたのが花、みたいなイメージで。
今回も同じように感じました。


Aパターン、キキちゃんジョン卿とべーちゃんマリアの空気がほわんほわんしていて優しいの。
もちろん公爵夫人の立場として厳しい部分もあるマリア叔母様なんだけど...どうしてなんだろうなー。なんだかこう見ていて微笑ましくなる空気がある。
それには最近包容力の増しているキキちゃんの存在が一因としてあるんじゃないかととみにキキちゃんを愛でているわたしは思う訳ですがみなさんどうですか。

 

対するBパターンのあきらジョン卿とゆきちゃんマリア、これぞまさしく役替わりの妙!という感じで、Aパターンと全く違う二人。
主演公演を控えどんどんかっこよくなってくあきらのジョン卿は、おじさんとしての何とも言えないかわいさがふと見えるのがとてもチャーミング。
3学年違うキキちゃんの役作りと比べると良い意味で技巧的でない部分、力を抜いて見せられてる部分がかわいい。
そんなかわいいジョンに対してべーちゃんよりさらに怖いマリア叔母様ゆきちゃん。
怖い、とか厳格、というより勇ましいというのかな。理想が高い感じ。

 

Bパターンの場合そこにさらにおかしな人としてれいちゃんパーチェスターが加わって、なんだこの家いろんな人いるぞ...(笑)というようなおもしろさ。
Aパターンのパーちゃんはまよちゃんなので、おもしろい人なんだけどどこかこうほっこりした優しい笑いがあるというか。
まよちゃんのとぼけた役作りがこれまた憎いのだ。

それぞれの役に対するみりおちゃんのリアクションもまた異なるところがあって、明日海りおという役者の懐の深さを見ることとなったなあと。